【企業型DC】商品の選び方6つの心得!

年に一回、企業型DCの「加入者掛金変更」に関する案内が来ます。

会社によって時期はまちまちだと思いますが、

うちの会社の場合は6月の初旬の2週間くらいで検討するようにお達しがきます。

掛金変更の手続きは年に一回しかできないので、機会を逃さずに検討しないといけません!

掛金に関しては、こちらの記事をご参考に♪

ざっくりいうと、

「節税メリットがあるので、特に利率高めの支払いなどがない場合は、

会社の拠出金額と同じ額のフルベット!」

という内容を書いています。

掛金の見直しとともに、商品を見つめ直す機会にもぴったりです。

今回は、商品を選ぶにあたってどんなことを基準にするか?その考え方をまとめたいと思います。

もくじ

商品の種類

「企業型確定拠出年金 運営管理機関一覧」などで検索すると、

とても多くの運営機関があることがわかります。

銀行や保険、証券会社など総勢200社以上の会社が運営しています。

当然、これらの会社それぞれで運用商品が異なるのですが、

どの会社を選ぶか?は、各企業の担当者が決めていますので、

従業員は既に選ばれた運営機関が持っている商品の中から、

自分の考えとあったものを選ぶことになります。

きっと各企業の企業型DC担当の方は色々と検討して運営機関を選んでくれていると思うので、

そこは信じて、従業員側で工夫できる部分は従業員側で考える必要があります!

運営機関の違い関しては比較しても使えるわけではないし、

それ基準で会社選ぶ訳でもないので調査していませんし、する気もあまりないです。

(ちょっと興味はあります笑)

個人的には、各運営機関が持っている商品に、そんなに大差はないのでは?と思っています。

元本確保型

商品の種類としては、「預金」や「生命保険」と書いてあるものです。

預金は通常の銀行に預けるものと一緒で、定期預金の金利分だけ増えていくものです。

ただ、金利が高くても0.1%程度。。。楽天銀行で十分です!

ほとんど増えませんので個人的にはスルーです。

保険も同じで、増えません。

保険は保険、投資は投資で分けるべきと思います。

なので、基本的に元本保証型以外のものから選ぶのがよいかと思います。

元本保証型 以外

元本保証型以外とは、いわゆる「投資信託」です。

「投資信託」=「色々ある株式や債権の寄せ集めパック」で、その集め方次第で

焼肉定食だったり、サバの塩焼きだったり、サバの味噌煮だったり、ヘルシー野菜盛りだったりします。

探すと本当に多くの投資信託パッケージがあります。

よく、何やらかっこいいワードに、"国内"や"海外"、"先進国"、"全世界"などなどの言葉がくっついていますよね。

これで投資信託のだいたいの性格が分かります。

ただ、長いお付き合いが前提なので、同じ性格に見えても、

  • こいつと長くつきあっても大丈夫か?
  • 見掛け倒しで中身あるのか?
  • 見た目も中身も、いいやつじゃん!

みたいな感じで、見分けないといけません。

もちろん、商品の切り替えや組み替えはできます。

商品の選び方|6つの心得

個人的にどういう点を見て投資信託に選んでいるか?選ぶ基準にしているものを紹介します。

ベンチマークは何?

ベンチマークとは、日経平均株価や、TOPIX、ダウ平均、S&P 500といった指数のことです。

「○○の指数に連動することを目指す」という形で使われます。

ニュースでよく聞く日経平均などの話題から、自分の資産状況はどうなのかなぁ?など連想することができます。

当然、指数に連動することを目指しているわけではないもの=ベンチマークがないものもあります。

ベンチマークを確認することで、ざっくりどの市場に投資しているかが分かります。

市場がわかれば、その市場が今後10年、20年と成長するのか?平行線なのか?という目線でみて、

成長すると思うもの、暮らしがよくなっていくと思うものを選びます。

パッシブ型?アクティブ型?

ベンチマークを設定している投資信託のうち、

そのベンチマークより運用成績が上回ることを目指すのが、アクティブ型です。

一方、パッシブ型は、ベンチマークのインデックスに連動させて運用を行うものです。

メリットとデメリットはそれぞれありますが、ポイントは「信託報酬」です。

アクティブ型はたとえ運用成績がよかったとしても、運用時にかかる手数料が高く設定されていることが多く、

1.5%程度のものもあります。

年間利回りが2%だったとして、そのうちのほとんどを手数料で支払うことになります!

企業型DCは(脱リーマンしなければ)5年、10年と長期運用していくものなので、

数%なんだ、まいっかと構えていると長期で痛い目をみます(>_<)

なので、信託報酬が低いものといのはとても重要な選定ポイントです。

信託報酬は?

普段の暮らしを考えると、例えばホテルなどでサービスがいいものはその分手数料が高くなったり、

高級料理店でチャージを取られたりしますが、投資の世界では逆です。

有料な運用会社で資産総額が多いものほど信託報酬を低く設定できるし、設定している傾向にあります。

なので、信託報酬が低いに越したことはありません。

個人的にはまずこの信託報酬を見て、1%超えは除外です笑

純資産総額

投資信託はみんなからお金を持ち合って、それを元手に増やしていくもので、

持ち合ったお金が多いほど、運用面で有利になります。

例えば年2%の運用成績が出せるとして、ファンドAは100億、ファンドBは1000億とすると、

ファンドAでは年間2億のプラスに対して、ファンドBは年間20億のプラスになります。

人気があるものは資金流入も増加傾向にあると思いますので、そういった面もみるとよいと思います。

チャートは右肩あがり?

チャートがしっかり右肩上がりになっていないと、やる意味がありません。

基本的に世の中はよくなる方向にいく(と信じている)ので、平行線〜右肩上がりの程度をチェックします。

ただ、チェックする際には、チャートの表示期間に注意です。

長期的な運用が前提なので、5年や10年、運用開始から全期間といった長いスパンでチェックするようにしましょう。

構成銘柄は?

投資対象としては、ざっくり以下のように分類されていることが多いと思います。

  • 債券(国内/外国)
  • 株式(国内/外国/新興国)
  • バランス型(国内/外国の債券や株式の寄せ集め)

しかし、同じ分類のもの(例えば国内株式)にしても、

どんな銘柄で構成されているか?を見る必要があります。

上位10銘柄をチェックすると、おおよそどういう業態のものが多いか?が分かりますので、

その業態が伸びるかどうか?を考えて成長しそうであればベットするイメージです。

業態の良し悪しは景気にもよります。

景気は「良い」→「後退」→「悪い」→「回復」と循環していきますが、

それぞれの曲面で強いセクターは以下と言われています。

  • 好景気:資本財株、一般消費財・サービス株、素材株
  • 後退期:エネルギー株
  • 不況期:生活必需品株、ヘルスケア株、通信株、公益株
  • 回復期:ハイテク株、金融株

また、債券? or 株式?に関しては、ジェレミー・シーゲル博士の著書「株式投資」において、

200年を振り返って「債券<株式」ということが証明されていて、

未来のことはだれにも分かりませんが、過去を振り返って未来を予測すると、

今後もこの傾向が続くだろう!という想定です。

ただ債券は元本が国によって保証されている比較的安全な投資対象ではあるので、

個人のリスク許容度に応じて組み入れる形かなと思います。

以上、ご参考になれば♪

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