学生の頃は「月収」や「年収」のことにしか関心がなかったのですが、実際入社してみると、
お金に関して色々と知っておかないといけないことが多いですよね。
自社株購入の制度があったり、国民年金や厚生年金、企業型DCと訳のわからない仕組みが多くて
給与明細をみても何やら意味のわからない項目があって、けど、そんなの知らなくても働けていて、
給料はある程度もらってるし「ま、いっか!」くらいでこれまで時を過ごしていたSeihachiです。
今回は企業型DCについて、まとめました。
僕の会社は2018年4月から、企業型DCのマッチング拠出制度が採用されました。
それに伴って、2018年の1月から、企業年金制度の変更に伴う投資教育が行われたのですが、
なにぶん当時は、全く基礎知識がないので教育に参加しても全くわからず!(><;)
あなたは保守タイプ!あなたはバランスタイプ!あなたは攻めタイプ!みたいなやつで適当に決めて、
深く考えれないままパッケージを選び、これまで放置してきました。
株についてまったく勉強してこなかった人にいきなり運用しろと言われても無理ですよね。。
しかし!きちんと考えないとやばい!ということに気付いて、企業型DC戦略を練りましたので、
同じように企業型DC制度のある方の参考になればと思います。
特に、企業型DCのマッチング拠出って個別の持ち出しすべきなの?自分で運用した方がいいの?
出すとしたらいくら出すべき?ということを悩みました。
これに関して先に結論をいうと、
- 基本的には、マッチング拠出の枠があれば最大限出した方がよい!
(自分で運用するよりも、節税メリットの方が大きい) - ただし、借金(金利)がある場合(予定含む)は、そちらの返済に回す方がトータルメリットが大きい
家や車のローンがある方、今後家を購入する方(頭金を貯めたい場合) など
と思っています。
ちなみに我が家は、後々家を購入したいと思っているのですが、
ヨメっちもマッチング拠出があるので、そっちはフルベット、Seihachiは最小限にしています。
この記事の対象:
企業型DCを取り入れている企業に勤めていて、マッチング拠出があるサラリーマン
マッチング拠出って聞いたことがあるけど、なんだったっけ?とか、
マッチング拠出の金額を深く考えたことのない方の参考になればと思います。
もくじ
企業型DCは年金制度の一つ
バカっぽいタイトルですが、Seihachiはこのことさえも分かっていませんでした笑
年金は、20歳になったときに何やら通知がきて、初めて実感しますよね。
僕の場合は、とりあえず親に聞くと「払っとけ」と言われ、意味もわからず支払ってきました。
もちろん、年金の種類なんてものは全く知りませんでした。
種類!?何個もあるの?みたいな笑
当時支払い開始したものは、「国民年金」ですね。
年金の種類について簡単に触れると、日本の年金制度はよく「三階建て」と言われます。
内容は、サラリーマン/公務員か?自分で事業を行っている人か?で変わります。
※公的年金のみで2階建てといわれたり、養老保険などをカウントして4階建てといわれることもあります。
※お金のなる木(配当金)もあれば、5階建て!?笑
- 一階部分 ・・・全員加入!「国民年金」(20歳〜60歳の全国民が加入)
- 二階部分 ・・・サラリーマン/公務員は強制加入「厚生年金保険」、自営業は「国民年金基金」
- 三階部分 ・・・企業年金(企業型DCなど)、個人年金(iDeCo)
よく聞くiDeCoは、三階部分の個人年金です。
ちなみに、DCは、Defined Contribution Planの略です。
毎月の「Contribution=拠出(積立額)」が「Defined=確定」しているプランなので、確定拠出年金です。
これが個人型=individualになると、individual Defined Contribution Planということで、
iDeCo(イデコ)と呼ばれます。なので別名、個人型DCとも呼ばれます。
毎月の拠出ではなく、毎月の「Benefit=給付額」が「Defined=確定」しているものは、
確定給付制度(Defined Benefit Plan)/DB制度 といって、会社と現役世代が老人を支える仕組みです。
歴史的にはDB制度が先にあったのですが、時代の流れ(少子高齢化、終身雇用崩壊など)とともに、
現代社会に合わない制度になって、DC制度が着目され、採用している企業も多くなってきている昨今です。
DC制度は税制メリットが大きい!
確定拠出年金(DC)は、もともとアメリカで生まれたもので、日本には2001年に導入されたそうです。
それから現在に至るまで色々と法改正など重ねられて、選択の幅が広がっています。
例えばiDeCoに関しては、従来は企業型DCがある会社の社員は併用できなかったのが、2017年1月からは
併用できるようになったり、転職しても持ち出しOKになったりしています。
※制度上は企業型DCとiDeCoの併用OKですが、実際に併用できるかどうかは企業ごとに異なります
企業型DC制度はだれが積み立てるの?
企業側だけが積み立てる場合と、企業側+従業員で積み立てる場合との2パターンがあります。
そして、従業員も一緒に積み立てるものを「マッチング拠出」といいます。
※これは企業の方針次第なので、わからない場合は各企業の担当者へご確認を
※ちなみにSeihachiの会社は「マッチング拠出」が採用されています
企業型DC制度はいくら積み立てるの?
上限が決められていて、他の企業年金がある場合は27,500円、ない場合は55,000円です(2020年 現在)
実際の金額は企業側が役職などで決めています。
また、マッチング拠出の場合、従業員は企業が出す金額を超えることはできない決まりです。
ちなみにSeihachiの会社では企業年金があるので、こんな感じです。
資格 | 会社掛金 | 本人 | 合計 |
管理職 | 14,000円 | 0〜13,500円(500円単位) | Max 27,500円 |
主任クラス | 9,000円 | 0〜9,000円(500円単位) | Max 18,000円 |
平社員 | 7,000円 | 0〜7,000円(500円単位) | Max 14,000円 |
時短の人とか | 5,000円 | 0〜5,000円(500円単位) | Max 10,000円 |
他 | 2,500円 | 0〜2,500円(500円単位) | Max 5,000円 |
おい管理職!めっちゃできるやないか!主任クラスよりも会社掛金が5,000円も高いやないか!
とツッコミたくなりました。
わたくしは平社員ですので、月7,000円です٩( 'ω' )و
マッチング拠出の税制メリット
国としても国民の老後を支える制度なので、税制的なメリットを設けています。
- マッチング拠出の場合、従業員の掛け金は所得控除に
- 運用益は非課税(通常は20.315%かかる)
- 受け取る時に、所得控除(全額まとめて受け取る場合は退職所得控、分割の場合は公的年金等控除)
年収から控除されるので、最終的な所得が減って、それにかかる税金が減ります。
積み立てている今考えるべきは、マッチング拠出の掛け金が所得控除になるという点です。
そして、この所得控除でどれだけ減税されるか?です。
例えばSeihachiの場合は、7,000円までできるのでMax積み立てたとすると、
一年間で84,000円(7,000円 x 12ヶ月)になります。
所得税と住民税で合わせてどれだけ減るか考えると、ざっくり15,000円は税金がへる計算です(あってれば)
結構でかいですよね!
マッチング拠出はやったほうがいいの?
年間の減税額をどう考えるか?は、その人の価値観次第です。
基本、めんどうだ!という場合は、マッチング拠出を上限額までやった方が得だと思います。
年金にもなるし、税金も安くなるし。
ただ、年間84,000円の元手を長期的にみて、一年間で15,000円以上増やせるのであれば、やらない方がいいし
積み立てNISAなどの長期運用に回したいなどがあればマッチング拠出分をそっちに回すのもありです。
また、住宅ローンやマイカーローンなど月々の利子付き借金がある場合は、そっちを繰り上げ返済した方が
トータル得かどうか?も考えるべきです。
今は借金ないけどもこれから家を買う予定がある方は、頭金があると金利分が安くなるので、同じことが言えますね。
あと肝心な商品に関しては、企業ごとに扱いが異なると思います。
自分の性格に合わせて選択しましょう。